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LUUPを初めて使ってみた感想。シェアサイクルって実際どう?

ITサービスカレンダーアイコン2025/08/16

先日初めてLUUP(ループ)のシェアサイクルを使ってみました。

用事で実家に行く必要があったのですが、実家の最寄駅に行くには乗り換えが2回必要なため、「自宅の最寄駅から直通で行ける駅で下車し、そこでLUUPの自転車を借りて実家に向かう」というルートを取りました。

  • 電車だけで行くルート:自宅の最寄駅→乗り換え駅1→乗り換え駅2→実家の最寄駅→実家
  • LUUPを使ったルート:自宅の最寄駅→乗り換え駅1→LUUPを借りる→実家

電車だけだと3路線を使わなければなりませんが、LUUPを利用したことで乗り換えなしで実家まで行くことができました。

なお用事が何なのかは↓のnoteに書いてあるので、興味がありましたら読んでみてください。

SNS上で何かと批判が大きいサービスですが、実際に使ってみるとかなり便利だったので、感想を紹介します!

LUUPとは?

LUUPは日本国内で展開されているシェアリングモビリティサービスで、株式会社Luupが運営しています。2025年6月現在、電動キックボードと電動アシスト自転車の2種類を、スマホアプリを通じて借りることができます。

特に東京都内では提供エリアの拡大が著しく、おそらく23区内を歩いていてLUUPの利用者を見かけない日はないと言っても過言ではありません。

また、東京以外でも横浜・名古屋・大阪などの主要都市はもちろん、地方都市にも展開が広がりつつあります。

LUUPの料金体系

基本的に利用時間に応じて課金される料金体系になっています。

2025年8月現在の料金(税込価格)

  • 基本料金: 50円
  • 時間料金: 1分あたり15円 ※東京と大阪は1分あたり20円

例:東京都内で10分間利用した場合
→ 50円(基本料金)+ 20円 × 10分 = 250円

また少々複雑ですが、サブスクリプションプランや乗り放題パスも用意されています。

  • サブスクプラン:月額980円で、ライド料金が30分ごとに200円
  • 乗り放題パス:3時間980円、12時間2,480円

※料金は変更される可能性がありますので、最新情報はLUUPの公式サイトをご確認ください。

実際に使った感想

それでは、実際に使ったレポートを紹介します

後述しますが、キックボードを借りる気にはならなかったので、自転車の方を借りて使用しました。

LUUPの借り方

まずはLUUPが止めてある場所に行きます。この場所の事を「ポート」と呼びます。

東京スカイツリー近辺のポート状況をサンプルに解説します。

東京スカイツリー近辺のポート状況

画像のように、

  • 自転車を借りられるポート
  • キックボードを借りられるポート
  • 両方を借りることができるポート

を、それぞれアプリの地図上から現在地で探す事ができます。

ポートに着くと自転車とキックボードが置いてあるので、各自転車・キックボードのハンドルについているQRコードを、アプリで読み込みます。次に返却予定のポートを指定し、乗車するボタンを押します。

QRを読み込み→返却ポートの指定→ライド開始(ロックも自動解除)の3ステップです

これだけでレンタルの手続きが完了し、LUUPのロックが解除され乗ることができます。

運転した感覚

小型ですが電動アシスト自転車なので、普通の自転車と運転した感覚が結構違いました。僕は電動アシスト自転車に乗ったのは、これが初めてです。

まず重量があります。持ち上げられない事は無いですが、重量物を持ち上げる感覚です。自転車を持ち上げたいシチュエーションは意外とありますが、少し力が必要ですね。

しかしこの重さはデメリットだけではなく「重量によって転倒しづらく、走行が安定している」というメリットもあります。姿勢制御の仕組みも組み込まれているのか、フラフラと体がぶれる事もありません。よっぽどおかしな運転をしない限りは、転倒することはまずないのではないかと感じました。安全性は高いと思います。

また、普通の自転車のようにがんばってペダルを漕ぐとスピードが出過ぎるため、何回か漕いで後は電動アシストに任せるというのが、正しい乗り方だと思います。疲労度は少なく、快適に目的地(実家)に着くことができました。

もちろんベルも付いています。ライトも周囲の暗さを察知して?自動で点灯します。

一時停車する場合

実家に着いたのですが、さすがにそのまま止められないため、一時的に鍵をかける必要がありました。

これも問題無く可能で、後輪に付いているロックとアプリの操作で鍵をかける事ができます。ただし、一時的に鍵をかけて待機している間も、利用料金はかかるの注意ポイントになります。

15分ほど実家で用事を済ませた後、自宅へ帰るため再びLUUP自転車の鍵を解除して、元の駅に向かいます。

乗車を終了する場合

行きで借りたポートの近くに別のポートがあったので、帰りはそこに止めて返却しました。返却もアプリで処理します。

盗難防止のためだと思いますが、停車・返却したLUUPを撮影して画像投稿して返却するのがユニークでした。(カメラが壊れたスマホを使っていたり、途中でスマホのバッテリーが尽きたらどうするのだろう…)

なお長時間実家にいた日は、実家近くにポートがあったのでそこに止めて一度返却し、帰りにまたそのポートで借りました。

こんな感じで、自転車のUXは非常に高く、新しい交通手段としての可能性を感じました。

交通ルールについて

SNS上では「LUUPの利用者のマナーが悪い」という投稿をよく見かけます。

たしかにカジュアルに使える反面、ルール違反を増やしている一因になっている面もありますが、「LUUPだからルールを守らない」のではなく、「ルールを守らない人間がLUUPを使っているだけ」という話だと思っています。

ですので、サービスのみに責任を負わせる風潮は違うと感じています。

なお、2026年から自転車の交通違反に対する取り締まりが強化され、反則金が科されるようになります。

参考に日経新聞の記事を貼っておきます。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD172MM0X10C25A6000000/

キックボードは…?

キックボードは道路交通法の改正により新設された「特定小型原動機付自転車」に該当します。16歳以上であれば運転免許不要で電動キックボードを利用できる点が大きな特徴となっています。

LUUPの象徴とも言えるキックボードですが、こちらは「立った姿勢で乗るという」点で、どうしても安定感に欠けるため、自転車とは逆に使ってみたいと全く思いません。

また、車両扱いなので運転免許不要で”乗れてしまう”という中途半端な点で、まず法律の方に疑問符が付きますね。

アプリには交通ルールテストの機能もありますが、それだけでルールやマナーを担保することは難しいと思います。

せっかく自転車のUXがとても良いのに、キックボード利用者によるマナー違反でサービス全体の評価が下がるのは、正直もったいないと感じました。

まとめ

少子高齢化の影響により、鉄道空白地帯を支えてきたバス路線も、今や首都圏ですら減便が相次いでいます。

そんな中、LUUPのような新しいモビリティサービスは、人々の移動手段としてこれからさらに注目されていくのではないかと思いました。

僕が住んでいる街にはまだLUUPの展開がありませんが、出先では自転車であれば今後も積極的に利用していきたいと感じました。

ルールを守って、安全に移動しましょう。